一般財団法人 九州電気保安協会

ブログ

SHARE

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

電気

2018.11.13

こんな方法も?次世代の発電方法・技術を知ろう

生活に欠かせない電気。電気エネルギーをつくるのに、さまざまな方法や技術が使われています。
今回は、再生可能エネルギーを生み出す次世代の発電方法・技術にフォーカスしてご紹介しましょう。

■新型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」
現在ソーラーパネルに主に使われているのは、「結晶シリコン太陽電池」や「化合物系太陽電池」です。これらはエネルギー変換効率がよく、丈夫で壊れにくいなどのメリットがあるものの、コストが高めなのがネック。また曲げたりできず柔軟性がないため、設置場所にも制限があります。
しかし、新型のペロブスカイト太陽電池を使えば製造コストを下げられる可能性があると、世界中から注目されています。フィルム型のものなら軽くて曲げられるので、設置場所を選びません。ペロブスカイト太陽電池が広く使われるようになれば、マンションやビルの壁、アウトドアで使うテント、車両の天井などでもソーラー発電ができるようになるかもしれません。

■宇宙で発電「宇宙太陽光発電」
宇宙空間に太陽電池を置いて発電する方法も検討されています。太陽電池にマイクロ波送電アンテナを設置し、つくられた電気をマイクロ波に変換して地球に送電。地上で再び電気に変換して供給するという壮大な構想です。宇宙空間に太陽電池があれば、夜に得られない分のエネルギーロスもなくなり、有効利用できるのはメリットですが、コストがかかるため日本以外ではあまり研究が進められていないようです。

■街中で風力発電「静電風力発電(EWICON)」、「空中浮体式風力発電(BAT)」
オランダで開発されている風力発電システム「EWICON」は、羽根も可動部も持たず、水と風だけで発電できる静電風力変換器。ソーラー発電のように、風力から直接電気エネルギーを生み出すことができます。コンパクトなものなら、身近な場所でも風力発電を取り入れられそう。
空中で風力発電ができる発電設備「BAT」も画期的です。ヘリウムガスで「BAT」を上空600mのところに浮かばせて、強風を受けることで効率的に発電します。従来の風力発電の2倍以上の電力量を発電できるともいわれており、送電が止まってしまったときや災害時などにも活躍が期待されます。

■植物や廃棄物などで発電「光合成発電」、「人工光合成による発電」
植物の光合成を利用して発電する技術に注目が集まっています。オランダで生まれた技術で、微生物燃料電池を組み込んだプランター(ポット)に観葉植物などを植えれば、植物から電力を生み出すことができます。すでに販売もされていて、照明として使えるほかスマートフォンの充電なども可能です。
日本では、植物の光合成の仕組みを活用した「人工光合成」によって発電しようとする試みも積極的に進められています。

■波を利用した発電「波力発電」
波のエネルギーを使った「波力発電」も注目されています。寄せては引く自然の波の動きを利用するので、“燃料がなくて発電できない”という事態は発生しません。発電効率もよく安定的に発電できるのがメリットです。ただ、海辺や海上に設置するとなるとコストがかかるうえ、台風や荒波の影響も受けやすく、維持するのが大変な側面もあります。

●振動を利用した発電「高速道路発電」、「発電床」など
振動を利用して発電する方法もあります。アメリカでは高速道路で自動車による振動を電力エネルギーに変える取り組みが行われています。日本でも人の往来による振動を利用した発電や、サッカーの熱狂的サポーターが生み出す振動を利用した発電などが新しい試みとして採用されはじめています。

環境にやさしい再生可能エネルギーを生む次世代の発電方法に、期待したいですね。

※写真はイメージです。