一般財団法人 九州電気保安協会

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暮らし

2019.01.29

泉質で選ぶ!九州自慢の温泉地

さむ~い冬は、温泉で体も心もポカポカに温めたいですよね!
今回は、全10種類の泉質の特徴を紹介しながら、泉質の宝庫である九州の温泉地を紹介します。
寒さでたまった疲れを癒してみませんか?
そもそも温泉とは
温泉の定義は「温泉法」によって定められています。
温泉の第一条件は、源泉温度が摂氏25℃以上であること。または溶存物質(ガス性のものを除く)や水素イオン、ラドンといった19の物質のうちいずれか1つが含まれていれば温泉と名乗れます。
温泉は泉温によって、25℃以上~34℃未満を「低温泉」、34℃以上~42℃未満を「温泉」、42℃以上を「高温泉」と区分されます。
泉温が低いほど肌にやさしく、高いほど温泉に含まれる物質量が濃くなる傾向にあるようです。
ちなみに25℃未満のものは「冷鉱泉」に区分されます。
入浴も可能で、九州にも人気の冷鉱泉がたくさんあります。

泉質の特徴・効能・適応症
温泉の泉質は全10種類。九州には現時点で9つの泉質が揃っています。
泉質ごとに適応症が違ってくるので、温泉に行く前に泉質の特徴をチェックしましょう。

*単純温泉
温泉水1kgに含まれるガス性以外の物質量(溶存物質量)が1,000mg未満の温泉を「単純温泉」といいます。
このうちpH8.5以上のものを「アルカリ性単純温泉」といい、肌がすべすべになることから「美肌の湯」と称されることが多いようです。
日本で一番多い単純泉は、肌にやさしく刺激が少ないので、子どもや高齢者など誰もが入りやすい温泉です。
適応症は、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態。このほかにも病後の回復や疲労回復、ストレス解消、肩こり、筋肉痛、神経痛、健康増進などの効能もあるといわれています。

<九州で単純泉を楽しめる温泉地>
由布院、二日市、脇田、原鶴、なかま、吉井、筑後川、柴石温泉など

*塩化物泉
温泉水1kgに含まれるガス性以外の物質量(溶存物質量)が1,000mg以上で、陰イオンの主成分が塩化物イオンの温泉を「塩化物泉」といいます。
塩化物泉は、日本では単純温泉に次いで多い泉質です。無色透明ですが、食塩を含むため舐めると塩辛いのが特徴。
保温効果が高いため湯冷めしにくく、塩分の殺菌効果で傷などの痛みをやわらげる鎮静効果もあるといわれています。また湯あたりしにくいのも特徴です。
適応症は、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症。飲用できる場合は、萎縮性胃炎、便秘に良いとされています。

<九州で塩化物泉を楽しめる温泉地>
方城、天ヶ瀬、山香、小浜、嬉野、鬼岳、荒川、川棚、湯ノ本、鉄輪、杖立、黒川、筋湯、指宿、高鍋、古里温泉など
*炭酸水素塩泉
温泉水1kgに含まれるガス性以外の物質量(溶存物質量)が1,000mg以上で、重炭酸ソーダの含有量が340mgを超える温泉、また陰イオンの主成分が炭酸水素イオンの温泉を「炭酸水素塩泉」といいます。
アルカリ性の性質を持つためとろりとしたお湯で、肌を滑らかにする効果を期待できることから「美肌の湯」と謳われることもあります。ただし、入浴後乾燥しやすい性質もあるので、乾燥肌の人は保湿ケアをすることをおすすめします。
適応症は、きり傷、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症で、飲用では胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)に良いといわれています。

<九州で炭酸水素塩泉を楽しめる温泉地>
山香、柳川、片の瀬、日田三隈川、英彦山、嬉野、弓ヶ浜、長崎、平戸千里ヶ浜、島原、北方、長湯、人吉、七里田、筌の口、植木、天降川、串間、妙見、神の郷、北郷、日当山温泉など

*硫酸塩泉
温泉水1kgに含まれるガス性以外の物質量(溶存物質量)が1,000mg以上で、陰イオンの主成分が硫酸イオンの温泉を「硫酸塩泉」といいます。
塩化物泉のように、入浴すると肌に温泉成分によるバリアが作られて保温効果を高めるため、湯冷めしにくい性質があります。
適応症は、きり傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症。飲用では胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘に効くといわれています。

<九州で硫酸塩泉を楽しめる温泉地>
雲仙、唐津、塚原、小田、黒川、阿蘇内牧、法華院、阿蘇赤水、山川、市来、大村、栗野岳温泉など
*酸性泉
温泉水1kg中に、水素イオンが 1mg以上含まれている温泉を「酸性泉」といいます。
温泉の色は黄色がかっているか無色で、舐めると酸味があり、硫黄特有のニオイがします。
日本特有の泉質で、ヨーロッパなど海外ではあまりみられません。
硫酸や塩酸、ホウ酸などの酸性物質を多く含むため殺菌効果が高い反面、肌の弱い人は肌荒れを起こすことも。特にpH2未満の強酸性では肌がピリピリする場合もあるので、お風呂上りには必ずシャワーで洗い流しましょう。
適応症は、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(かんせん)、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症です。

<九州で酸性泉を楽しめる温泉地>
雲仙、明礬、塚原、白鳥、えびの高原温泉など

*硫黄泉
温泉水1kg中に硫黄が2mg以上含まれている温泉を「硫黄泉」といいます。
硫黄泉を大きく分けると、硫化水素を含む「硫化水素泉」と硫化水素を含まない「単純硫黄泉」に分類されます。
硫黄泉には卵が腐ったようなニオイがあり、湯の花ができるのも特徴です。無色透明のお湯が空気に触れて酸化すると、白濁したり黄色く変化したりします。
適応症は、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(かんせん)、慢性湿疹、表皮化膿症など。飲用の適応症には、耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症が挙げられます。硫黄泉は療養泉に分類されており、様々な効能があるといわれています。

<九州で硫黄泉を楽しめる温泉地>
霧島温泉郷、原鶴、天ヶ瀬、雲仙、地獄、黒川、赤川、はげの湯、平山、平内海中、湯泊、霧島神宮、吹上温泉など

*含鉄泉
温泉水1kg中に、鉄イオンが20mg以上含まれている温泉を「含鉄泉」といいます。
特徴は、鉄の錆びたようなニオイと、空気に触れて鉄が酸化することで赤や黄色、茶褐色に変化することです。
神経痛やリウマチ、きり傷、婦人病などに効能があるとされるほか、含鉄泉の飲用は鉄欠乏性貧血に効くともいわれています。

<九州で含鉄泉を楽しめる温泉地>
船小屋、鏡山、平戸たびら、硫黄谷、極楽温泉など

*二酸化炭素泉
温泉水1kg中に、遊離(ゆうり)炭酸(二酸化炭素)が1,000mg以上含まれている温泉を、二酸化炭素泉といいます。
ぬるま湯が多く、お湯に入ると体がシュワシュワとした泡に包まれます。気が抜けやすいので静かに入浴するのがマナー。
二酸化炭素泉には血圧を下げ、血流を促す効果があるとされていますが、日本では天然の二酸化炭素泉にはあまり出会えません。ただ、人工の二酸化炭素泉にも同じような効果を期待できるため、導入するスーパー銭湯などが増えています。
適応症は、きり傷、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症。飲用では胃腸機能低下に効くそうです。

<九州で二酸化炭素泉を楽しめる温泉地>
船小屋、長湯温泉など

*放射能泉
温泉水1kg中にラドンが3ナノキュリー以上含まれている温泉を、「放射能泉」といいます。
ごく微量の放射能は健康に良い影響を与えることが実証されており、放射能泉は「万病の湯」と称されることもあります。
適応症は高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など。ほかにも高血圧症、動脈硬化、肝臓病などにも良いといわれています。

<九州で放射能泉を楽しめる温泉地>
古湯、薬王寺、熊の川、英彦山、鏡山、一の宮、山鹿、垂水温泉など

*含よう素泉
2017年に新しく追加された泉質で、温泉水1kg中によう化物イオンが10mg以上含まれている温泉を「含よう素泉」といいます。
非火山性の温泉に多く見られ、時間が経つと黄色っぽく変化します。
飲用できる場合は、高コレステロール血症に効くといわれています。

<九州で含よう素泉を楽しめる温泉地>
なし。含よう素泉は現時点で九州にはありません。
泉質は10年以内に分析したものを提示すれば良いことになっているからです。
ただし、今後の分析によっては表示される温泉が出現するかもしれません。

九州で一番多いのは炭酸水素塩泉で、珍しいのは二酸化炭素泉。
九州の中でも大分県は泉質が多く、含よう素泉以外のすべてが揃っているといわれています。
今冬は泉質ごとの効能を求めて、温泉地を選んでみてはいかがでしょう。

※写真はイメージです。